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(2)福祉情報システムの概要

この福祉情報システムは、次の4つのシステムから構成されている。

?@ 地域型福祉支援システム

援助を必要とする住民や家族の基本的な情報やサービスの受給状況などの情報を的確に把握・管理し、総合的なサービスの提供やサービス資源の利用調整、援助対象者の迅速な把握等を適切に行い、総合的な福祉サービスの迅速な提供や各種事業の効率的な執行を支援しようとするものである。

?A 福祉保健情報提供システム

福祉、保健・医療に関する各種制度や福祉・保健・医療関連施設、福祉団体、在宅生活支援機器の情報や地域の福祉活動などの情報を的確に把握・管理し、公的なサービスと私的なサービスが相互に生かせるように、効果的な情報提供や円滑な情報交換を支援していこうとするものである。

?B サービス要員育成支援システム

在宅生活を支援する地域の福祉団体やボランティアなどの地域活動をより充実するために、各種講座や講習会などの参加者の技能の向上や福祉活動の参加を積極的に支援していく。また、事例紹介や技能研修などを行い、福祉サービス事業に従事する職員や家族介護者などの技能の向上や技術の習得を支援しようとするものである。

?C 福祉推進計画支援システム

福祉データベースが保有する各種事業データを集計、加工、分析して、福祉サービス事業の計画化、予算・決算の統計資料の作成、統計データの視覚化など、地域福祉の計画的な推進を支援しようとするものである。

 

(3)今後の課題

?@ 事務事業の統廃合

地域ケアを基本とする地域型福祉サービスを推進するためには、行政組織やマンパワー配置の大胆な変革が求められる。その一つの方向は、福祉と保健・医療との連携の強化であり、その関係部門の一部事業を統合して地域に配置することである。そして住民が身近な地域でサービスの利用ができるよう、新しい業務形態を創造していくことである。

 

 

 

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